経済産業省ウェブアクセシビリティ等の広報研修を実施
2007年11月7日、経済産業省において、本省、地方局、外局のホームページ担当者を対象にした広報研修を開催し、その中でウェブアクセシビリティに関する研修を実施しました。
広報研修を主催された経済産業省の広報専門官深宮智史さんのコメントと、研修会講師を担当したアライド・ブレインズの大久保翌のレポートを併せてご紹介します。
研修に関するコメント
経済産業省 大臣官房広報室 広報専門官 深宮智史(ふかみやともふみ)さん
本年7月から経済産業省ホームページの調査分析を行った結果、ユーザビリティ、アクセシビリティに大きな問題が多々あることが分かりました。また、アクセシビリティという言葉を知らない職員がいること、アクセシビリティ対応を正しく理解できていない職員がいることも分かりました。
経済産業省が自らの言葉で情報を発信するホームページは、使いやすいこと、誰でも使えること、この2点が非常に重要です。職員にアクセシビリティ、ユーザビリティの重要性を理解してもらうために今回の研修を企画しました。
研修後記 講師:アライド・ブレインズ 大久保翌(おおくぼあきら)
地方自治体においてはこの2~3年ほどの間に、ホームページ全体を対象にした改善の取組みを行う事例が少しずつ出てきましたが、多くの中央省庁では十分な取組みが行われていません。ホームページを担当する職員の方がウェブアクセシビリティやユーザビリティの重要性をどの程度理解されているかという点を比べても、率先して取組んでいる自治体と多くの中央省庁との間にはかなり差が生じていると感じます。経済産業省においては、ホームページの現状や職員の方々の理解度に強い問題意識を持って今回の研修を企画されました。
研修では、配慮の重要性や行うべき対応をできるだけリアルに理解いただけるよう、本省や地方局や外局のページを題材に解説を行いました。ホームページの規模が極めて大きいため、アクセシビリティやユーザビリティをホームページ全体で大幅に改善するにはある程度の時間を要すると思われますが、今回の研修が今後の取組みの基盤となることを願っております。
研修概要
- 名称: 経済産業省広報研修「広報の質向上に求められるアクセシビリティの強化」
- 日時: 2007年11月7日
- プログラム:
- ウェブアクセシビリティへの社会の注目
- ウェブアクセシビリティの目的と考え方
- アクセシビリティの配慮とは?
- 行政に求められる対応