中部経済産業局ウェブアクセシビリティの研修を実施
2008年11月28日、経済産業省中部経済産業局は、ウェブアクセシビリティをテーマにした広報研修を開催しました。
研修を主催された情報公開・広報室の金子幸治さんのコメントと、研修会講師を担当したアライド・ブレインズの大久保翌のレポートを併せてご紹介します。
研修に関するコメント
経済産業省 中部経済産業局 情報公開・広報室 金子幸治(かねここうじ)さん
数年前から当局ウェブサイトの広報ツールとしての重要性を再認識し、当局ウェブサイトの見直しや職員への研修を実施してきました。
当局ウェブサイトについては、アクセシビリティチェックツール等を使用し、地道に改善作業を行っています。一方、職員のユーザビリティやアクセシビリティに対する意識の向上はそれほど容易ではなく、当局ウェブサイトの更新や各種プロジェクトで外部にウェブサイトを構築する際に、見た目などに重点が置かれ、ユーザビリティに対する配慮などが後回しにされることもありました(アクセシビリティについては、特に)。
そこで、当局では、広報活動の担い手である職員全員を対象として、行政機関のウェブサイトが、「誰でも使えること」が重要であることを理解してもらうことを目的に、今年度の広報研修として企画しました。
研修後記
講師:アライド・ブレインズ 大久保 翌(おおくぼ あきら)
今回の研修では、ウェブアクセシビリティの重要性について、その背景からご理解をいただくことを目的に、障害者の方のウェブ利用を紹介したビデオや、中部経済産業局様の実際のページを題材にしたデモンストレーションを交えながらお話をさせていただきました。
研修を終えて1ヶ月ほどたってからうれしい話を耳にしました。弊社社員の知り合いで弱視の障害のある方が、お仕事の関係で必要があって中部経済産業局のサイトを閲覧したところ、以前に起きていた問題が改善されていたとのことでした。
これまで部分的なリニューアルや修正を積み重ねてこられた経緯があり、サイト全体のアクセシビリティを改善するにはある程度の時間が必要となると思われますが、ぜひ今回の研修の内容を日々の業務に生かしていただきたいと願っております。
研修概要
- 名称: 経済産業省中部経済産業局研修「広報の質向上に求められるアクセシビリティの強化」
- 日時: 2008年11月28日
- プログラム:
- ウェブアクセシビリティへの社会の注目
- ウェブアクセシビリティの目的と考え方
- アクセシビリティの配慮とは?
- 行政に求められる対応