連載「総務省による公共機関JIS対応調査に基づくアクセシビリティ改善」
第5回「市役所のウェブアクセシビリティ対応状況」
[ 2025年4月3日 ]
執筆担当
大谷 昌也
(おおたに まさや)
2025年2月、総務省より2024年度のJIS対応状況調査の結果が送付されました。
本連載は調査の目的、公共機関ホームページにとっての重要性を解説します。
今回は、市役所の調査結果と、注目すべき関係情報をご紹介します。
調査概要
総務省は、2017年度より定期的に全国公的機関公式ホームページのウェブアクセシビリティ(障害者や高齢者の利用への配慮)に関するJIS規格(JIS X 8341-3:2016)への対応状況を調査しています。過去の調査経緯は以下のコラムを参照ください。
(連載コラム)第8回「総務省JIS対応状況調査とは?」
市役所のアクセシビリティ対応状況概要
令和4年度「公的機関ホームページのJIS対応状況調査」の結果によると、市役所の公式ホームページの問題の割合は32.55%となっています。他の団体種別と比較しても最も問題が多く、約3ページに1ページの割合で、障害者や高齢者の利用に支障がある可能性が高いという、極めて問題が多い状態です。
団体種別 | 団体数 | 適合レベルA及びAAに問題のあるページの割合 |
---|---|---|
都道府県 | 45 | 28.49% |
指定都市 | 20 | 20.32% |
市 | 765 | 32.55% |
特別区 | 23 | 20.66% |
合計 | 853 | 30.48% |
総務省 令和4年度「公的機関ホームページのJIS対応状況調査報告書」より引用
令和6年度に、市役所の最新の調査が行われ、各団体の調査結果が2月に結果が郵送されました。ぜひご確認ください。
市役所ごと、地方ごとの対応状況にバラつきあり
以下は、総務省JIS対応状況調査で用いられている弊社システムで2023年~2024年にかけて、当時の総務省調査と同基準で行った調査の結果です。
団体による調査結果の違いに注目してください。
例えば関東地方を見ると、問題の少ない団体が0.02%だった一方で、問題の割合が90%を超える団体がありました。
2023年-2024年Aion全ページJIS対応調査「自治体編」(地方ごとの調査結果を掲載しております。)
令和6年度の調査結果を必ずご確認ください
本コラムをお読みの皆様は、まずは最新の令和6年度の総務省「JIS対応状況調査」の結果を確認いただき、ホームページ全体の現状を把握してください。
アライド・ブレインズでは、本連載で主な団体種別ごとの調査結果を紹介するとともに、全国公共機関の傾向と課題について解説する予定です。
また、調査結果の活用方法等を含め、総務省「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2024年版)」に基づくアクセシビリティ対応について、セミナーで解説予定です。是非ご活用ください。
関連セミナー
【関連調査実施中】2025年度ウェブサイトクオリティ実態調査
2006年より全国の公共機関HPのアクセシビリティ・ユーザビリティ品質をA~Eの5段階で評価し公表。2025年3月に、第18回調査を開始。今回よりスマートフォン表示を調査対象。府省庁も今後調査を実施予定。
連載「総務省による公共機関JIS対応調査に基づくアクセシビリティ改善」
- 第1回 府省庁のウェブアクセシビリティ対応状況
- 第2回 独立行政法人、国立研究開発法人、地方独立行政法人のウェブアクセシビリティ対応状況
- 第3回 都道府県庁のウェブアクセシビリティ対応状況
- 第4回 政令指定都市のウェブアクセシビリティ対応状況
- 第5回 市役所のウェブアクセシビリティ対応状況
- 第6回(4月公開予定) 東京23区のウェブアクセシビリティ対応状況
- 第7回(4月公開予定) 全体分析:スマートフォン表示に調査対象が変更
- 第8回(4月公開予定) 全体分析:公共機関ウェブアクセシビリティ対応状況と課題
お問い合わせ先
アライド・ブレインズ株式会社 公共コミュニケーショングループ
電話:03-3261-7431 / ファックス:03-3261-7432
メール:office@aao.ne.jp