お悩み相談コーナー お悩みその5
サイト構造見直しのポイントとは?
ホームページのリニューアルの際、サイト構造(分類やメニュー体系)の見直しを考えているのですが、どのような考え方で行えばよいのでしょうか?(自治体の方より)
回答
自治体のウェブサイトは、様々な手続きやサービスを取り扱う必要があるため、民間のウェブサイトに比べとても大きな規模になります。それゆえ、サイト構造が分かりやすくないと、利用者がウェブサイトの中で迷子になり、求める情報を得られないといったことになってしまいます。
分かりやすいサイト構造にするための100%の解決策はありませんが、以下のような手順とポイントを抑えることで、利用者が情報を見つけやすいウェブサイトを作ることができます。
(1)コンテンツを洗い出す
現在のサイトのコンテツをリスト化します。ページ単位でのリスト化が無理な場合、コーナー単位でも十分効果が得られます。これにより、現在のサイトにどのようなコンテンツが有り/無く、どのコーナーに情報が集中しているかなどを把握することができます。地道で根気の要る作業ですが、避けては通れない作業です。
(2)コンテンツを適度にグループ化する
(1)で洗い出したコンテンツ、および新たに追加するコンテンツをグループ化し、カテゴリとしてまとめます。自治体のサイトには、よく1つのカテゴリ内のメニュー数が30も40もあるページを見かけますが、利用者が一覧して把握できるメニューの数は多くても10程度。例外はありますが、その範囲内(できれば7~8程度)にメニュー数を収めることが重要です。
(3)利用者視点に立った優先順位付け
(2)でグループ化したコンテンツに優先順位をつけます。この優先順位は、トップページやメニューバーに表示する順番や、表現の強弱に反映させます。なお、この優先順位は、提供者にとっての優先順位ではなく、想定する利用者にとっての優先順位です。
(4)複数の到達ルートの提供
ナビゲーションには目的別、分野別、組織別など複数の分類を用意しておくようにしてください。一つのページに対して複数の到達ルートを設けることで、利用者の探しやすさをより向上させることができます。
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