2013年Aion全ページJIS対応調査「政党編」
政党ホームページの8割以上がJIS規格最低基準を満たさず
この度、政党のホームページ11サイトの全ページを対象に、高齢者・障害者のホームページ利用への配慮(ウェブアクセシビリティ)に関するJIS規格(JIS X 8341-3:2010)への対応状況を調査しました。
本調査では、11の政党サイトの合計107,223ページのうち90,483ページ(84.39%)にJIS規格で最低限遵守すべき「達成等級A」の問題があることが確認されました。
調査結果概要
本調査では、11の政党サイトの合計107,223ページのうち90,483ページ(84.39%)にJIS規格の達成等級Aの対応に問題があることが確認されました。国の機関のホームページ(2013年6月20日に結果発表)、都道府県ホーページ(2013年6月27日に結果発表)の調査は、いずれも約6割に問題があるという結果でしたが、政党のホームページではより多くの割合で問題があることが確認されました。また、問題のあるページの割合は、最も少なかったサイトでも56.70%と半数を超えており、5サイトについては全てのページに問題があることが確認されました。(表1参照)
政党名 | 問題あり(割合) |
---|---|
社会民主党 | 56.70% |
みんなの党 | 73.28% |
日本共産党中央委員会 | 78.06% |
みどりの風 | 93.59% |
公明党 | 98.87% |
民主党 | 99.99% |
自由民主党本部 | 100.00% |
新党改革 | 100.00% |
新党日本 | 100.00% |
生活の党 | 100.00% |
日本維新の会 | 100.00% |
達成等級Aに該当する25の達成基準の中で、特に「問題あり」のページの割合が高かったのは、以下2つの達成基準でした。(図1参照)
- 「7.1.1.1非テキストコンテンツに関する達成基準」61.71%
- 具体的な問題の例:音声読み上げソフトの利用者に画像の内容を伝えるための「代替テキスト」がない等。
- 「7.4.1.2プログラムが解釈可能な識別名,役割及び設定可能な値に関する達成基準」56.04%
- 具体的な問題の例:インラインフレームの内容を説明するタイトルがない等。
図1:達成等級Aの達成基準別「問題あり」のページ割合
(問題の多い達成基準上位9位)
調査概要
1.調査対象
総務省ホームページ「総務省 なるほど!政治資金 政治団体名簿」政党・政治資金団体の「政党・政治資金団体一覧 (平成25年4月22日現在)」の「政党」に掲載されている団体のうち、2013年6月1日時点で公式ホームページを開設していることを確認できた11団体。
【対象11団体(政党・政治資金団体一覧での掲載順)】
公明党、社会民主党、自由民主党本部、新党改革、新党日本、生活の党、日本維新の会、日本共産党中央委員会、みどりの風、民主党、みんなの党
2.調査期間
2013年6月17日~6月18日
3.調査方法
アライド・ブレインズが開発した「全ページJIS検証プログラムAion(アイオン)」を用い、11サイトの公開されている全ページを対象に、JIS規格対応を調査した。
Aionは、総務省が開発し広く一般に無償提供しているJIS規格対応検証ツールmiChecker(エムアイチェッカー)のチェック項目と基準により、公開されている全ページを一括で検証するもの。
なお、本調査はmiCheckerの基準により、明らかな問題があると特定された箇所について集計を行った。
関連セミナー
本調査結果の詳細、障害者制度改革など国内外のアクセシビリティ対応を求める最新動向、公共機関に求められる取組みを、公共機関ホームページ担当者向けに解説するセミナーを7月5日に東京で開催いたします。
アライド・ブレインズ株式会社 2013年7月2日プレスリリース
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