第7回「サイト全体で品質改善を目指した川崎市ホームページのリニューアル」(前編)
[ 2013年6月13日 ]
ゲスト
川崎市市民・こども局シティセールス・広報室
高石佳明さん
神奈川県川崎市は平成24年10月にホームページを全面リニューアルされました。
約65,000ページという大規模なホームページについて、探しやすさ・使いやすさを改善するために、情報分類の全面的な再構築、ウェブアクセシビリティへの対応、サイト全体へのCMS導入等を行うという壮大なプロジェクトを実施されたものです。
リニューアル公開に先立ち、平成22年8月より平成23年7月(12ヶ月間)にかけてホームページの現状調査、利用者調査、要件定義等の事前準備を実施し、平成23年8月よりCMSの導入、コンテンツ移行等を行い(14ヶ月間)、平成24年10月にリニューアル公開に至りました。約3カ年にわたるリニューアルの取り組み内容について、川崎市市民・こども局シティセールス・広報室の高石佳明さんにお話を伺いました。
リニューアル公開までの全体像
1-1.電子行政サービス向上の一環としてホームページリニューアルを計画
高石佳明さん
アライド:ホームページのリニューアルを計画された経緯を教えてください。
高石:平成21年の秋頃からホームページをどうにかしなければならないと考え、相談する先を探していました。その頃、「A.A.O.セミナー注1」を知り、参加させていただきました。
アライド:最初にご相談いただいた時は、電子行政サービス全体の向上に向けた取り組みの一環として、関連サイトやウェブシステム等も含めた構想を検討されていました。その中でホームページに焦点を絞った理由を教えてください。
高石:当時、私は情報システムの担当部署におり、電子行政サービスの使い勝手の向上を検討する立場にありました。川崎市が提供する電子申請サービスなどは、川崎市ホームページを経由して利用できるようになっているため、ホームページは電子行政サービスのプラットフォーム(基盤)であるという認識がありました。そのため、まずホームページの品質向上が最優先であると考え、システム部門や広報部門と一体となってホームページのリニューアル及びCMSの導入に取り組むこととしました。
注1公共機関ホームページのクオリティ向上のためにアライド・ブレインズが実施しているセミナー。
1-2. 職員でもホームページのどこに何があるのかわかりづらい!
アライド:計画当初の川崎市ホームページはどの様な状況でしたか。
高石:改善に取り組もうとして改めてホームページを見てみると、職員の立場であっても何がどこにあるのかわかりづらい状況でした。特に、情報の探しやすさに関わる「情報分類」が体系立って作られていないことが問題でした。
アライド:ホームページのリニューアルというと、トップページのデザイン等の見栄えや目新しい機能の実装等に目が行きがちです。情報分類に注力しようと思った理由を教えてください。
高石:ホームページの見直し構想は、平成19年度ごろにもありました。その時は、トップページをはじめとしたデザイン面の改善により使い勝手の向上を見直そうとしたものでしたが、ホームページで大事なことは情報が掲載されているコンテンツの探しやすさなので、最終的なコンテンツまで見直さないことには抜本的な改善にはならないと考え、今回のリニューアルではサイト全体で見直しをすることにしました。