第4回A.A.O.セミナー
「みんなの公共サイト運用モデルの実践」
2006年5月18日(木曜)、アライド・ブレインズ株式会社では、自治体・公共機関の皆さんを対象とする第4回A.A.O.セミナー 「みんなの公共サイト運用モデルの実践」を開催しました。雨の中ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。
講演後記
セミナーでは3名のコンサルタントが講演を行ないました。各講師による「講演後記」をご紹介いたします。
講演1「明日から役立つみんなの公共サイト運用モデル手順書の活用法」
講師:青木 祐子(あおき ゆうこ、シニアコンサルタント)
総務省「みんなの公共サイト運用モデル」は、ホームページの制作・運営にかかる幅広い業務において、アクセシビリティを実現するための方向性を示しています。この全てをすぐに実践するのはなかなか大変なことです。そこで、今回のセミナーでは、日常業務の中でまず求められる制作面の配慮を進めるためのガイドライン作りと、職員研修の実施にポイントを絞ってお話しました。
アクセシビリティの向上のためには、まず制作面での配慮が必要で、その拠り所となるのがガイドラインやマニュアルです。しかし、いくら立派なガイドラインがあっても、制作に携わる人ひとりひとりのアクセシビリティへの理解が無ければ、適切な配慮はできません。定期的に人事異動がある自治体では、担当者が変わるたびにアクセシビリティが低下してしまうことになりかねません。私自身、自治体に勤務していたときに苦労した経験がありますが、一人でも多くの職員の方にアクセシビリティの考え方を理解してもらうことが最初のステップだと考えています。今回のセミナーでお話したことを、現場で少しでも役にたてていただければ大変嬉しく思います。
講演2「アクセシビリティ確保・向上のための効果的なCMS導入の秘訣」
講師:目次 徹也(めつぎ てつや、取締役副社長)
今回ご参加下さった方の中でCMSのご検討を始めようとされている方、検討を始められている方が多数いらっしゃいました。また、 CMSを導入したが、うまく運用にのらないといった問題・課題を抱えている方もいらっしゃいました。
現在でも自治体の多くがホームページの重要性を正しく理解していない、或いは運営がとても簡単なものと勘違いされている場合が多いように思います。このような場合、ホームページの運営を任されていらっしゃるご担当者は、本当に苦労されています。
殆どの自治体で掲載情報(発信情報)は、増加傾向にあり、また情報の種類も増えています。セミナー完了後に何人かのご担当者とお話をさせていただく機会がありました。CMSの検討を始めようとされていたある自治体の方は、事前検討の重要性をご理解いただき、早速プロジェクトチームを作る方向で進めたいと話されていまし た。CMS導入を検討されている皆さんが、少しでも安くて良いシステム導入をされることを願っています。
講演3「日常の点検から定期評価へのステップアップ」
講師:大久保 翌(おおくぼ あきら、コンサルタント)
講演3では、ページ追加や更新作業に取り入れる「日常的な点検」と、管理者が サイトのアクセシビリティ状況を適切に把握し判断するために行う「定期評価」 について解説しました。
ウェブアクセシビリティの確保・維持・向上をめざすために、アクセシビリティ の点検・評価の取組は欠かせないものです。「みんなの公共サイト運用モデル」 の様々な取組の中でも重要な位置を占めるものの、手順書やワークシートでは フォローが十分にされているとは言えません。
着実に対応を進めることの重要性と、ツール等をうまく活用しながら効率的な作業やサポートの仕組みを構築するポイントについてお話をしました。多くの担当者の方が、JIS規格などが示す高い理想と、情報発信の現場とのギャップで悩んでおられると感じています。皆様とともに我々も試行錯誤しなが ら、解決策を今後も考えていきたいと思います。
開催概要
- 名称: 第4回A.A.O.セミナー 「みんなの公共サイト運用モデルの実践」
- 日時: 2006年5月18日(木曜) 13時40分から16時30分まで (受付開始 13時15分より)
- 場所: 丸ビル ホール&コンファレンススクエア 8階 「Room 5」
千代田区丸の内2-4-1 丸ビル 7・8階 - 主催: アライド・ブレインズ株式会社
- 対象: 自治体、公共機関の方
- 参加費: 無料
- 参加: 29名
無料個別相談会
セミナー終了後、日常の運用やリニューアルでお悩みの点を、アライド・ブレインズのコンサルタントが無料でご相談に応じる個別相談会を開催しました。
アライド・ブレインズ株式会社 (セミナー担当)
電話:03-3261-7431 / FAX:03-3261-7432
Eメール:office@aao.ne.jp