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第13回「5年サイクルのリニューアルと、継続9年のアクセシビリティ向上」

[ 2025年4月10日 ]

ゲスト
姫路市 政策局 市長室 広報課
係長 関屋 良平さん
主任 榮 美紗さん
主事 見方 建斗さん



より効果的な情報発信の実現を目指して

アライド:今後取り組んでいきたい課題はありますか?

関屋:今回のリニューアルでは、情報分類の見直しを広報課中心に進めました。リニューアル後の運用を見ていると、各課の職員が、情報分類構成や階層構造を理解できていない場合があると感じます。コンテンツの掲載先を職員が想定外のところに設定してしまうケースがあります。職員全体に対して、サイト全体の分類構造がどのような考え方でどのように構成されているのか、説明していく必要があると考えています。

:リニューアルの検討過程で、トップページのリンクを削減し構成し直しましたが、現在でもまだ情報量が多く縦に長いと感じています。トップページの長さをシンプルに、スクロール数を減らしていきたいと思います。

アライド:前回のリニューアルから5年後に公開のリニューアルを行われました。今後はどのように予定されていますか。

関屋:同じように、5年後にリニューアルを実施する想定で計画しています。


ウェブアクセシビリティの品質を高める、9年間の継続的な取り組み

姫路市の公式ウェブサイト「ウェブアクセシビリティへの対応」

姫路市様は、前回のリニューアルに向けた検討を開始された2016年度よりウェブアクセシビリティの確保・維持・向上に継続して取り組まれています。
公式ウェブサイトはJIS X 8341-3:2016の適合レベルA及びAAの達成基準でほとんど問題がない状態を実現し、その品質を維持・向上する取り組みを継続中です。別デザインのサイトについて、CMS管理下に統合を行いながら、ウェブアクセシビリティの改善を進めています。
また、指定管理者の運営するウェブサイトについて、ウェブアクセシビリティの検証と研修機会を設け、改善を促しています。現在の取り組み内容と、課題について紹介いただきました。

関連コラム:第12回「3年半かけて取り組んだ姫路市公式ウェブサイト全面リニューアル」

 

アライド:ウェブアクセシビリティについて、姫路市様の取り組みをご紹介ください。

:2016年から毎年継続して、ウェブアクセシビリティをテーマにした職員研修を実施しています。また、毎年JIS試験、全ページを対象にした機械的な検証などを行っています。基本的には広報課が最終承認してからページを公開するフローとしており、アクセシビリティの面で問題がある場合は、所管部署に差戻してページを修正してもらっています。

:年度初めは異動があり、初めてCMSでページを作る職員が増えるので、差戻し件数が多いです。運用していく過程で、徐々に減っていく印象です。広報課から差し戻す際には、どこが問題なのか、なぜ問題なのかという理由、どのように直したらいいか、をコメントつけて修正を依頼しています。

アライド:職員研修を9年間継続して実施されています。どのような方を対象に行っていますか?

:基本的には全職員にアナウンスしています。それに加えて、市の関連サイトを作成している委託業者を対象として案内しています。2024年12月に実施した職員アンケートの結果を見ると、研修を受けた経験がある職員は、全体の半数くらいでした。

関屋:アクセシビリティに理解のある職員と、理解できていない職員の温度差を感じます。研修に積極的に参加できない人は、どうしても一定程度出てしまいます。そのような職員にどのように啓発していくか、工夫できることがないかを検討していきたいと思います。

関屋:職員は本業の仕事以外の時間でサイトのコンテンツを作成しており、そのことによる負担感があると思います。研修を継続するとともに、全職員に参加を強制することは難しいので、別の形も加える工夫を考えていきたいです。


別デザインの関連サイトのウェブアクセシビリティ向上

総務省の「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2024年版)」では、ウェブアクセシビリティ対応を求める対象として、公式サイトだけではなく、関連サイトなど、その団体が発信する全てのウェブコンテンツとしています。姫路市様が関連サイトに対して行っている内容を伺いました。

:CMS管理内の別デザインサイト、管理外の別デザインサイトがあります。後者は独自でページ修正を行っているので、広報課のチェック対象外のため、ウェブアクセシビリティに問題があります。これらのサイトを減らし、段階的にCMS管理内に統合するよう取り組んでおり、今年度は、5つのCMS管理外のサイトを廃止もしくは管理内に統合する予定です。

:指定管理者サイトについて、これまでJIS試験と職員研修を実施してきました。試験の実施は強制ではなく、挙手制としています。試験結果を共有して改善を促しますが、予算や人手が足りず改善できていないサイトがいくつかあります。これまでは改善を促すお知らせのみでしたが、改善したかどうかの確認が必要かもしれません。

アライド:総務省のガイドラインでは、JIS改正に備えた取り組みが求められています。

:姫路市のウェブアクセシビリティのルールをまとめたガイドライン、委託事業者向けに基準を示す対応基準書について、2024年度に新しい基準の解説やルールを追加する形で更新しました。別デザインサイトは、現在デザインを作り直しています。3月末にサブサイト化するサイトがあって、現行事業者にアクセシビリティに配慮した作りとなるよう依頼しています。

アライド:他の公共機関でウェブサイトの運営を担当されている皆様の参考になるお話をお伺いできたと思います。お忙しいところご協力ありがとうございました。


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